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社会保険労務士として「年金研修」を継続する意義 椎名社会保険労務士事務所

こんにちは。社会保険労務士として日々実務に携わる中で、年金制度の理解と運用は私たちの重要な業務の一つです。しかし、年金制度は複雑であり、法改正や通達も頻繁に行われるため、最新情報をキャッチアップし続けることが求められます。

年金制度は「常に動いている」
年金に関する法律は、一度覚えれば終わりというものではありません。直近では、「繰下げ受給の上限年齢引き上げ」「在職老齢年金の見直し」「第1号被保険者の保険料免除要件の改正」など、制度の見直しが相次いでいます。実務では、こうした改正を踏まえたアドバイスが求められます。

研修を受けずに実務に臨むことは、古い地図を頼りに新しい道を案内するようなもの。顧問先や相談者の信頼を損なうリスクすらあります。

実務に直結する「知識のアップデート」
例えば、遺族年金の受給要件や障害年金の診断書評価基準が改定された場合、それを知らずに請求のアドバイスをしてしまうと、本来受け取れるはずの年金を逃す可能性もあります。継続的な研修によって、法的な正確さだけでなく、より的確な「実務対応力」が身につきます。

また、電子申請やマイナポータルとの連携強化など、IT化の進展も無視できません。こうした変化にも柔軟に対応できるよう、年金研修を通じて制度の運用実態を知っておくことが肝要です。

専門職としての「信頼」と「価値」を守る
社労士としての価値は、法的知識を正確に伝えるだけではありません。「いつでも最新の制度に精通している専門家」として、クライアントに安心を与えることが求められます。そのためにも、定期的な研修の受講は自己研鑽であると同時に、信頼維持の一環でもあります。

最後に
年金研修は、ただの義務ではなく、社労士としての使命を果たすための「礎」です。特に今後の高齢社会において、年金制度の知識は一層求められていくことでしょう。

変化の激しい時代だからこそ、学びを止めない専門職でありたい。そんな思いを胸に、これからも研修を通じて、知識と信頼を積み重ねていきたいと思います。

小さなことから始まればいい 〜従業員教育における第一歩の大切さ〜 椎名社会保険労務士事務所

こんにちは。椎名社会保険労務士事務所です。
今回は、企業の「従業員教育」について、あらためて一緒に考えてみたいと思います。

「人材育成」と聞くと、構えてしまいませんか?
「教育制度を整えないと」「研修プログラムを導入しないと」
そんな風に、従業員教育という言葉を聞くと、何か大掛かりなことをしなければと身構えてしまう方も多いのではないでしょうか。

でも、私たちがお伝えしたいのは――
“小さなことから始まればいい” ということです。

大切なのは「文化づくり」
たとえば、朝のあいさつ。
先輩社員が後輩に「ありがとう」と一言添える。
上司が「困ってない?」と気にかける。

こうした小さな行動の積み重ねが、実は「教育」の土壌を作ります。
スキルや知識を伝える前に、人と人との信頼関係があるか。
安心して質問できる空気があるか。

これが育成の基盤になるのです。

実践例:こんなところから始めてみませんか?
**毎週1回、5分の「気づきミーティング」**を実施
→ 「今週、学んだことを1つだけ共有してください」と声かけしてみましょう。

「できていること探し」を始める
→ 注意や指摘の前に、「〇〇さん、あの対応すごく良かったですね」と認める文化を。

業務マニュアルに“失敗談”を加える
→ 「こうすればうまくいく」だけでなく、「ここでつまずきやすい」も一緒に共有することで、新人も安心します。

社員教育は、制度ではなく「日常」から生まれる
制度や仕組みも大切ですが、教育のスタートラインは「日々の関わり方」にあります。
まずは、できることを一つだけ実践してみてください。
それが、やがて職場全体の空気を変え、組織力を高める第一歩になります。

椎名社会保険労務士事務所からのご提案
私たちは、企業の人材育成に関して「難しくしない」「続けやすくする」視点からサポートしています。
社内教育の小さな仕組みづくりや、OJTに関するご相談も承っております。

「何から始めればいいかわからない」
――そんな時こそ、お気軽にご連絡ください。

“小さなことから始まればいい”
その気持ちが、きっと職場を変えていきます。

椎名社会保険労務士事務所
人と組織の可能性を、じっくりと。

【企業担当者必見】労働時間管理の見直しが企業の未来を変える! 椎名社会保険労務士事務所

昨今、働き方改革の推進により、企業に求められる労働時間管理の水準が年々厳しくなっています。労働基準監督署による是正勧告や労務トラブルのリスクは、もはや他人事ではありません。
本日は、労働時間管理の基本と見直すべきポイントについて、社会保険労務士の視点からお伝えします。

1.なぜ今、労働時間管理が重要なのか?
・法令遵守の強化:時間外労働の上限規制や年次有給休暇の取得義務化など、企業の対応範囲が広がっています。
・従業員の健康と生産性:長時間労働は、健康被害やモチベーション低下の原因となり、結果的に生産性も下がります。
・企業イメージの向上:適正な労働時間管理は、ホワイト企業としての信頼獲得にもつながります。

2.よくある課題と改善ポイント
課題1:勤怠記録が曖昧
→ICカードや勤怠アプリの導入で、正確な記録と集計を。
課題2:サービス残業の見逃し
→定期的な労働時間のチェックや自己申告制度の導入で対応。
課題3:管理職の過重労働
→「管理監督者」の範囲と実態が一致しているか見直しが必要です。

3.椎名社会保険労務士事務所のサポート
当事務所では、企業の規模や業種に応じた労働時間管理体制の構築をサポートしています。就業規則の見直しから、勤怠システム導入支援、従業員研修まで、幅広く対応可能です。

最後に
労働時間の適正管理は、法令対策としてはもちろん、働きやすい職場環境の実現に向けた第一歩です。今こそ、自社の労働時間の“見える化”を進めてみませんか?
ご相談はお気軽に、椎名社会保険労務士事務所まで。

金融機関で年金相談を担当しています 椎名社会保険労務士事務所

~年金制度のプロとして、企業と従業員の安心をサポート~

こんにちは。椎名社会保険労務士事務所です。
当事務所では、地元の金融機関と連携し、年金に関する相談業務を担当しています。

企業の皆さまにとって、従業員の退職後の生活設計に関わる年金制度は、避けて通れない重要なテーマです。しかしながら、年金制度は度重なる制度改正や複雑な仕組みが存在し、正しく理解するのは容易ではありません。

年金相談会の現場で見えてくる「不安」と「安心」
金融機関での年金相談では、以下のようなお悩みが多く寄せられます。

「何歳から年金をもらえるのか、わからない」

「繰下げ受給と繰上げ受給、どちらが得か判断できない」

「退職後の保険料はどうなるのか不安」

「年金記録が正確か確認したい」

こうした声に対し、年金制度の専門家として個別の状況に応じたアドバイスを行っています。年金は、人生の後半を支える大切な資金源です。誤解や不安を取り除くことで、将来への安心感を持っていただけるよう、丁寧なサポートを心がけています。

企業の皆さまへ:従業員の「将来設計支援」の一環として
私たちが年金相談を担当する中で感じるのは、企業としての年金リテラシー向上の重要性です。
従業員の不安が解消されることで、仕事への集中力やモチベーション向上にもつながります。定年後の働き方や継続雇用制度とあわせて、企業としての支援体制を整えることは、信頼される企業づくりの一助となります。

社内セミナー・出張相談にも対応しています
椎名社会保険労務士事務所では、金融機関での年金相談業務の経験を活かし、企業内での年金セミナーや個別相談会も承っております。退職予定者向け、40代・50代の中堅社員向けなど、対象に合わせた柔軟な設計が可能です。

年金のことで「わからない」「不安だ」と感じたら、ぜひご相談ください。
企業と従業員の“未来の安心”を、年金制度の面から支えます。

椎名社会保険労務士事務所
特定社会保険労務士 椎名 昌之

社員指導に必要な「叱る」と「怒る」の違いとは? 椎名社会保険労務士事務所

~信頼関係を壊さず成長を促す指導のために~

社員の育成や職場の秩序を保つうえで、「指導」は欠かせない行為です。しかし、同じように見える「叱る」と「怒る」には大きな違いがあります。対応を誤ると、職場の雰囲気を悪化させたり、社員のやる気を奪ったりする可能性もあるため、違いをしっかり理解しておくことが重要です。

今回は、「叱る」と「怒る」の違いについて、企業の皆さまにわかりやすくご紹介いたします。

■「叱る」とは、相手の成長を願う行為
「叱る」とは、相手の行動や態度に対して冷静かつ建設的に伝え、改善を促す行為です。目的はあくまで、本人の成長や職場全体の秩序を守ることです。

たとえば、

「遅刻が続いているけど、体調は大丈夫? 周囲にも影響が出ているから、一緒に改善策を考えよう」

「報告が遅れてしまったね。次はどのように対応すればよいか、一緒に振り返ってみよう」

といった声かけが「叱る」に該当します。ポイントは、「人格否定をしない」「感情的にならない」「改善の余地を伝える」ことです。

■「怒る」とは、自分の感情を相手にぶつける行為
一方、「怒る」は自分の感情を爆発させる行為であり、相手を委縮させたり、萎縮させたりするだけで終わることが多くなります。

「何回言えばわかるんだ!」

「お前にはもう任せられない!」

といった言葉は、相手を追い詰めるだけで、改善にはつながりません。怒られた社員は「なぜ怒られたのか」よりも、「怖かった」「理不尽だった」という感情が残り、信頼関係が損なわれてしまいます。

■「叱る力」が職場の雰囲気を変える
指導の際に「叱る」と「怒る」を区別することで、職場の空気は大きく変わります。

社員が安心して相談できる環境が整う

ミスの共有がスムーズになり、再発防止につながる

上司と部下の信頼関係が築かれる

特に若手社員にとっては、「叱ってくれる上司」は成長の糧となる存在です。厳しさの中にも温かさがある指導は、人材育成において欠かせません。

■まとめ:叱る力=信頼を築く力
「叱る」は、相手を大切に思うからこその行為です。感情に任せて「怒る」のではなく、冷静に相手の行動と向き合い、次にどうすればよいかを一緒に考える――その姿勢が信頼を生み、組織力を高めます。

椎名社会保険労務士事務所では、社員指導や人材育成に関するご相談も承っております。職場のコミュニケーション改善や管理職研修にご興味がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。