「そんなの当たり前でしょ」
「まだまだだな」
「ミスをするなよ」
つい口から出てしまうこんな言葉。でも、これが続くと、職場の空気はどうなるでしょうか?
人は、叱責や指摘だけでは動きません。
むしろ、褒められた時こそ、本来の力を発揮するものです。
今回は、職場に「褒める文化」を育てる意義と、その実践方法についてご紹介します。
■ 褒めることは「甘やかす」ことではない
よく誤解されるのが、「褒める=甘やかし」という考えです。
しかし、適切な行動を認め、言葉にして伝えることは、職場の秩序を守る上でも重要なマネジメント手法です。
「時間通りに出勤してくれてありがとう」
「いつも丁寧に仕事してくれて助かるよ」
「新人への声かけ、素晴らしかったね」
このような言葉は、相手のやる気を引き出し、チームの雰囲気も明るくします。
■ 褒める文化がもたらす3つの効果
モチベーション向上
「見ていてくれる人がいる」と実感できるだけで、人は自発的に動くようになります。
離職防止
承認される経験が増えると、職場への愛着が高まり、離職率の低下につながります。
チームワークの向上
褒め合うことで、互いの存在を尊重し、信頼関係が強まります。
■ 明日からできる!褒める習慣づくりのコツ
小さなことに気づく力を持つ
例:書類整理が丁寧、電話応対が落ち着いていた、など
具体的に褒める
「すごいね!」だけでなく「今日のプレゼン、準備が丁寧で説得力があったよ」と伝える
その場で伝える
タイミングを逃さず、できるだけすぐに言葉にすることで効果が高まります
上司だけでなく、仲間同士でも褒める文化を
「ありがとう」「助かったよ」も立派な“褒め言葉”です
■ 褒める文化が根づいた職場は強い
私たち椎名社会保険労務士事務所でも、研修や制度設計を通じて「褒める文化づくり」の支援を行っています。
褒めることは、特別なことではありません。
「ありがとう」「よく気づいたね」「あなたのおかげだよ」
この一言で、部下が、後輩が、職場全体が変わるかもしれません。
■ まとめ
褒めることは、相手に関心を持ち、良いところを見つける習慣づくりです。
人材育成の原点は、「人を大切にすること」。
叱るより、褒めることで、明るく元気な職場づくりを進めましょう。
椎名社会保険労務士事務所では、企業の「人を育てる力」を全力で応援しています!