建設現場では日々、多くのリスクと隣り合わせで業務が行われています。だからこそ、安全管理は経営の重要課題のひとつ。今回は、建設会社にとって欠かせない「安全大会」について、その目的や効果、ポイントを解説いたします。
■ 安全大会とは?
安全大会とは、労働災害防止を目的に行われる社内行事で、経営者・現場管理者・作業員など全員が一堂に会し、安全意識の向上を図るものです。年1回の開催が一般的で、「全国安全週間(7月)」や「年初」などの節目に行われることが多いです。
■ 安全大会の目的
安全大会の主な目的は、以下の通りです。
労働災害ゼロへの意識づけ
過去の災害事例やヒヤリ・ハットの共有
安全ルール・手順の再確認
協力会社も含めた一体感の醸成
安全に対する経営層の本気度を示す
単なる「形式的なイベント」に終わらせるのではなく、参加者一人ひとりが「自分の行動が職場の安全を守る」ことを実感する場にすることが大切です。
■ 講話や表彰で士気向上
安全大会では、社長や安全担当者による講話、安全表彰、外部講師による安全教育などが行われることがあります。たとえば:
ベテラン作業員の体験談:説得力があり、若手の意識向上につながります。
安全功労者の表彰:日々の努力が評価され、職場のモチベーションアップにも。
外部講師による安全講話:専門家の視点から、新しい気づきを得られる機会になります。
■ 椎名事務所がサポートできること
椎名社会保険労務士事務所では、建設業の労務管理に精通しており、安全大会での講演や、安全に関する社内規程の整備、安全講話の実施、ハラスメント防止研修なども対応しております。
また、建設業特有の労働時間管理や36協定の整備、労災発生時の対応など、現場の実態に即した支援を行っております。
■ 最後に
安全大会は「安全文化」を育てるための大切な機会です。年に一度の大会を、事故ゼロの現場づくりに向けた再スタートの場として活用しましょう。職場全体で安全への意識を共有し、誰もが安心して働ける環境づくりを目指していきましょう。
ご相談・ご質問がありましたら、お気軽に椎名社会保険労務士事務所までお問い合わせください。