こんにちは。椎名社会保険労務士事務所です。
企業が従業員を雇用する際、必ず関係してくるのが「社会保険」です。しかし、社会保険と一口に言っても、具体的な内容や加入義務について正確に把握していない企業も少なくありません。今回は、会社で加入する社会保険について、基本的な知識を整理してお伝えいたします。
■ 社会保険の種類
企業が従業員のために加入する社会保険は、大きく分けて以下の4つです。
① 健康保険
従業員やその家族が病気やけがをした際、医療費の自己負担を軽減する制度です。また、出産手当金や傷病手当金などの給付もあります。
② 厚生年金保険
老後の生活を支える年金制度です。国民年金に上乗せして支給されるため、老後の年金額を増やす重要な役割を果たします。
③ 雇用保険
失業時や育児・介護などの際に、一定の給付を受けることができる制度です。職業訓練の助成や育児休業給付金などもあります。
④ 労災保険
業務中や通勤途中のけが・病気・死亡に対して補償を行う制度です。全額を会社が負担します。
■ 社会保険の加入義務
原則として、常時使用される従業員(正社員)を1人でも雇った時点で、健康保険・厚生年金保険の適用事業所となります。また、パートやアルバイトであっても、一定の要件を満たすと加入義務が生じます。
雇用保険や労災保険についても、雇用形態や労働時間に応じて加入が必要です。
■ 加入手続きのポイント
採用時には迅速に加入手続きを行う必要があります。
扶養家族の確認やマイナンバーの取得など、事前に準備すべき事項も多くあります。
適正に手続きを行わないと、未加入による遡及請求や行政指導の対象になることもあります。
■ 社会保険の企業メリット
社会保険にしっかり加入することは、従業員の安心につながるだけでなく、企業にとっても大きなメリットがあります。
優秀な人材の確保・定着
労働トラブルの未然防止
福利厚生の充実による企業イメージの向上
■ 社労士のサポートで安心の体制づくりを
社会保険の制度は複雑で、法改正も頻繁にあります。加入・脱退の手続き、適用要件の確認、助成金の活用など、正確な知識と迅速な対応が求められます。
椎名社会保険労務士事務所では、企業の皆さまが安心して労務管理を行えるよう、社会保険手続きや制度の運用を全面的にサポートしております。
社会保険に関するご不明点がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
企業と従業員をつなぐ社会保険。適切な運用が、安心で健全な職場づくりの第一歩です。