年次有給休暇は、労働基準法で定められた“労働者の権利”です。しかし実際の現場では、「忙しくて休めない」「周りに気を遣う」「制度はあるが取りにくい」など、なかなか取得が進まないケースが見られます。
休むことは悪いことではありません。
むしろ、 心身の健康維持、生産性向上、モチベーションアップにつながる大切な時間 です。
椎名社会保険労務士事務所では、年次有給休暇の取得促進は「働きやすい職場づくりの基本」であると考えています。
1. なぜ有給休暇の取得が重要なのか
● 心身のリフレッシュで仕事の質が上がる
連続した業務は疲労を蓄積させ、ミスやトラブルの原因にもなります。計画的な休暇取得はストレスを軽減し、集中力や判断力の回復につながります。
● 職場の活力が向上する
休暇が取りやすい職場は、社員同士が助け合い、自然とコミュニケーションが増えます。「お互いさま」の風土が生まれ、離職防止にもつながります。
● 法令順守(コンプライアンス)の観点
年5日の取得義務化が始まり、管理不足は企業のリスクです。制度と運用をセットで整えることが重要です。
2. 年次有給休暇の取得促進のためにできること
● ① 取得状況の“見える化”
社員ごとの付与日数・取得日数・残日数を把握し、管理簿を整えることで、誰がいつ休むべきかが分かりやすくなります。
● ② 計画的付与制度の活用
繁忙期・閑散期に合わせて会社が計画的に休暇を割り振る制度です。製造業、サービス業など、多くの企業で有効に活用されています。
● ③ 管理職への意識づけ
休暇取得は、管理職の理解と協力が不可欠です。「休ませるマネジメント」が、今の時代の管理職には求められています。
● ④ 職場風土の改善
「休むと迷惑がかかる」という雰囲気をなくし、チーム全体でフォローし合う仕組みをつくることが大切です。
日頃からの声かけ、感謝の言葉、コミュニケーションが非常に効果的です。
3. 椎名社会保険労務士事務所ができるサポート
当事務所では、以下のような支援を行っています。
有給休暇管理簿の整備
就業規則の見直し(取得促進のためのルール設計)
計画的付与制度の導入支援
管理職研修(休ませるマネジメント)
働きやすい職場づくりのコンサルティング
企業規模を問わず、休みやすい職場になることで社員の定着率が向上し、組織のパフォーマンスが高まります。
まとめ:休むことは「投資」です
年次有給休暇の取得は、社員がリフレッシュし、意欲を持って働き続けるための大切な仕組みです。
企業側が意識的に促進することで、結果として 生産性が上がり、トラブルが減り、職場の雰囲気が良くなる という好循環が生まれます。
椎名社会保険労務士事務所は、地域企業の皆さまとともに、
「働きやすい・辞めない・成長できる職場づくり」 をこれからも全力でサポートしてまいります。