おはようございます。
椎名社会保険労務士事務所です。
企業からご相談を受ける中で、「従業員への指導が難しい」「注意するとハラスメントと言われるのではないかと心配だ」という声をよく耳にします。
そのような時に大切なのが、「叱る」と「怒る」の違いを理解することです。
怒るとは
怒るとは、自分の感情を相手にぶつける行為です。
「なぜこんなこともできないんだ!」
「何回言ったら分かるんだ!」
このような言葉は、相手の成長を目的としているのではなく、自分の不満やイライラを発散している状態と言えます。
怒られた側は恐怖や萎縮を感じ、失敗を隠したり報告をためらったりするようになります。結果として職場のコミュニケーションが悪化し、離職や労務トラブルにつながることもあります。
叱るとは
一方、叱るとは相手の成長を願い、改善してほしい行動について伝えることです。
叱る時は人格を否定するのではなく、行動や事実に焦点を当てます。
例えば、
「今回の報告が遅れたことで業務に影響が出ました。次回は早めに相談してください。」
という伝え方です。
感情的にならず、何が問題だったのか、どう改善すればよいのかを具体的に伝えることで、相手は前向きに受け止めやすくなります。
管理職に求められること
管理職には部下を育成する役割があります。
しかし、プレイヤーとして優秀だった方ほど、「自分ならできるのに」という思いから感情的になってしまうことがあります。
そのため、指導する際には次の3点を意識することが重要です。
事実を確認する
相手の話を最後まで聴く
改善策を一緒に考える
この姿勢が部下との信頼関係を築きます。
「褒める・認める・感謝する」との組み合わせ
私は研修の中で「褒める・認める・感謝する」の重要性をお伝えしています。
普段から部下の良い点を認めている上司の指導は、相手にも受け入れられやすくなります。
叱ることだけに力を入れるのではなく、
「良い行動を見つけて褒める」
「努力を認める」
「感謝の言葉を伝える」
ことを日常的に実践することで、必要な場面での指導も効果的になります。
まとめ
職場において必要なのは「怒ること」ではなく「叱ること」です。
感情で相手を支配するのではなく、相手の成長を願い、行動改善を促すことが本来の指導です。
従業員が安心して働き、成長できる職場づくりのためにも、管理職の皆さまには「怒る」から「叱る」への意識転換をお願いしたいと思います。
椎名社会保険労務士事務所では、管理職研修やコミュニケーション研修、ハラスメント防止研修を通じて、明るく元気な職場づくりを支援しております。
本日も皆さまにとって良い一日となりますように。