企業にとって賞与は、従業員の働きに報いる大切な賃金制度の一つです。
しかし、賞与を支給する目的について、明確に説明できる企業は意外と少ないのではないでしょうか。
賞与には、主に次のような目的があります。
① 従業員の貢献に報いる
日頃の勤務成績や会社への貢献度を評価し、その成果に報いることです。従業員にとって、自分の努力が認められることは、仕事への意欲につながります。
② 会社の業績を従業員に還元する
企業の利益や業績に応じて、その成果を従業員に還元することです。会社の成長を従業員と分かち合うことで、一体感が生まれます。
③ 従業員の定着と意欲向上を図る
賞与は、従業員の生活を支えるとともに、今後も会社で頑張ろうという意欲を高める役割があります。
④ 同一労働同一賃金への対応
賞与についても、正社員とパート・有期契約社員との間に不合理な待遇差を設けることは認められません。
賞与の支給目的や職務内容、責任の程度などを踏まえ、待遇差がある場合には、その理由を合理的に説明できることが重要です。
大切なのは、賞与の支給目的を明確にすることです。
単に「正社員だから支給する」「パートだから少なくする」という考え方ではなく、それぞれの働き方や会社への貢献を適切に評価する制度が求められます。
私は、従業員のやる気を引き出すためには、日頃から「褒める・認める・感謝する」ことが大切だと考えています。
賞与もまた、従業員の努力を認め、感謝を伝える機会の一つです。
この機会に、自社の賞与制度について、支給目的や評価基準を見直してみてはいかがでしょうか。
椎名社会保険労務士事務所