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就業規則の重要性とは? ~企業と従業員の信頼を築くルールブック~ 椎名社会保険労務士事務所
企業が円滑に運営されるためには、明確なルールが欠かせません。その「ルールブック」となるのが、就業規則です。椎名社会保険労務士事務所では、地域の企業の皆さまに、就業規則の整備と見直しの重要性を繰り返しお伝えしています。
就業規則とは何か?
就業規則とは、労働時間、賃金、休暇、服務規律、懲戒など、会社と従業員との間で守るべき基本的なルールをまとめたものです。常時10人以上の労働者を使用する事業場では、就業規則の作成と労基署への届け出が義務づけられています。
しかしながら、「10人未満だから不要」という考え方は非常に危険です。トラブルが起きたとき、就業規則があるかどうかで対応の幅とリスク管理の明暗が分かれることも少なくありません。
なぜ就業規則が重要なのか?
1.トラブル予防とリスク回避に効果的
「始業時刻に毎日遅れる社員がいる」「有給休暇の取り方があいまい」「懲戒の基準が分からない」——こうした課題は、すべてルールが明文化されていないことが原因です。
就業規則でルールを明示することで、従業員の意識が統一され、未然にトラブルを防ぐことができます。また、懲戒や退職処理などを行う際にも、「就業規則に基づいて行っている」という客観的根拠が重要となります。
2.労務管理の基盤となる
例えば時間外労働の上限や休日労働、深夜割増など、労働基準法に関する管理は複雑です。就業規則を整備し、関連する協定(36協定など)と連動させることで、法令順守の体制が整います。
また、育児・介護休業やハラスメント防止に関する規定を盛り込むことで、社会的要請にも対応できる職場環境づくりが可能です。
3.従業員の安心と信頼を生む
就業規則は会社の「一方的な武器」ではありません。従業員にとっても、自分たちの働き方や待遇がどうなっているのかを理解するうえでの重要な資料です。
明確なルールがあることで、従業員が安心して働ける環境が整い、結果として職場への信頼感が向上します。
見直しは定期的に
法律改正や職場環境の変化に伴い、就業規則も「時代に合わせた更新」が求められます。椎名社会保険労務士事務所では、定期的な見直しと運用のアドバイスを通じて、企業のリスクを最小限に抑え、従業員との信頼関係を築くサポートをしています。
まとめ:就業規則は「会社の憲法」
就業規則は単なる書類ではありません。**経営者と従業員がともに安心して働くための「会社の憲法」**です。
「うちには就業規則があるけど、10年前から見直していない」「書いてはあるけど、従業員に説明していない」——そうした企業さまは、ぜひこの機会に見直しをご検討ください。
椎名社会保険労務士事務所では、地域密着型で親身なサポートを提供しております。お気軽にご相談ください。
年金相談会の役割とは ~地域に寄り添い、一人ひとりの安心を支える~ 椎名社会保険労務士事務所
こんにちは。椎名社会保険労務士事務所です。
今回は、私たちが地域金融機関やJAなどで定期的に開催している「年金相談会」について、その目的と意義をご紹介します。
年金制度の「わかりにくさ」を解消する場
年金制度は、国民全体に関係する大切な社会保障制度ですが、「難しくてよく分からない」「どのタイミングで手続きすればいいの?」といった声を多く聞きます。
特に高齢の方にとっては、制度改正や手続きの複雑さが大きな不安材料になっています。
そこで年金相談会では、個別の状況に応じた丁寧な説明を心がけています。
老齢年金の請求方法や在職老齢年金の仕組み、遺族年金・障害年金の相談など、参加者の疑問に専門的な立場から具体的にお答えし、安心して手続きを進められるようサポートしています。
地域の金融機関・JAと連携し、信頼のネットワークを構築
当事務所では、地域の金融機関やJAとの連携を大切にしています。
例えば、定期的に開催される「JA年金相談会」や「金融機関年金相談会」では、日頃から取引のある窓口で安心してご相談いただけるよう配慮しています。
地元密着型の年金相談会は、地域の皆様との信頼関係を築く大切な機会でもあります。
また、地域職員の皆様にとっても、「年金の専門家が近くにいる」という安心感があり、困ったときにすぐにご紹介いただける体制づくりにもつながっています。
「まだ先の話」ではなく、「今」知っておきたい情報を
「年金はまだ先だから」と思っていても、実は現役世代のうちから知っておくと安心できる情報がたくさんあります。
例えば、「繰上げ・繰下げの選択はどうするべき?」「配偶者の年金との関係は?」「働きながら受け取ると減額される?」といった将来の選択肢や影響を、今のうちから理解しておくことは非常に重要です。
年金相談会では、こうした「将来を見据えた計画」についてもわかりやすくアドバイスし、皆さまのライフプランに役立つ情報をお届けしています。
高齢者だけでなく、経営者・従業員への情報提供も
実は年金相談会は、高齢者だけのものではありません。
企業経営者や従業員の方に向けて、「在職定時改定制度」「年収の壁」「扶養と年金」「公的年金控除」など、働く世代が押さえておくべき年金知識の提供も行っています。
また、経営者にとっては、社員の退職後のライフプランや、65歳以降の雇用継続制度の設計など、年金と人事制度は密接に関わってきます。
当事務所では、相談会を通じて企業側の制度設計にも役立つ提案を行っています。
椎名社会保険労務士事務所の使命
私たちは、地域の皆さま一人ひとりが、年金制度を「自分ごと」として理解し、安心して老後を迎えられるようお手伝いをすることを使命としています。
これからも、JA・金融機関・商工会などと連携し、わかりやすく・親しみやすく・安心できる年金相談の場を提供してまいります。
年金の不安は、「聞いてみること」から解消が始まります。
ご相談はどうぞお気軽に、椎名社会保険労務士事務所へお寄せください。
今日はにこにこしていよう ~笑顔は職場を変える魔法~ 椎名社会保険労務士事務所
皆さん、おはようございます。
椎名社会保険労務士事務所です。
突然ですが、今日は「にこにこしていよう」と決めてみませんか?
私たちは、日々忙しい業務の中で、つい眉間にしわを寄せてしまいがちです。
でも、ふとした瞬間の「笑顔」には、思っている以上に大きな力があります。
笑顔がもたらす職場の好循環
「笑顔」は、職場の空気を柔らかくします。
たとえば朝、出社時に上司や同僚が笑顔で「おはようございます!」と声をかけてくれたら、自然とこちらも笑顔になりますよね。
その一瞬が、その日の気分や行動にも大きく影響します。
職場全体で笑顔が増えると、コミュニケーションが活発になり、チームワークも向上します。
仕事の効率やミスの減少、さらには離職率の低下にもつながることが、さまざまな研究からも明らかになっています。
にこにこは作り笑顔でもいい?
よく「無理して笑わなくても…」という声も聞かれます。
しかし、実は「作り笑顔」でも、脳は“今楽しい”と錯覚し、ストレスホルモンの分泌が抑えられると言われています。
つまり、最初は意識的な笑顔でもOK!
それが習慣となり、気づけば本物の笑顔が自然とあふれてくるようになります。
にこにこの習慣を職場に取り入れるには?
当事務所でも、地域の企業様向けに「笑顔づくり」や「明るい職場づくり」の研修を行っていますが、すぐにできることとして、こんな取り組みをおすすめしています。
朝礼で「今日のありがとう」を一言ずつ伝える
社内掲示板に「笑顔でいこう!」などの一言メッセージを貼る
「にこにこDAY」を決めて、みんなで笑顔を意識して過ごす
小さなことからで大丈夫。
笑顔が一つ増えるだけで、職場の空気は少しずつ明るく、元気になっていきます。
まとめ:笑顔は「一番身近な改善策」
働きやすい職場づくりは、大きな制度変更だけではありません。
**「にこにこしていよう」**という一人ひとりの心がけが、職場全体にポジティブな連鎖を起こします。
今日も、職場で、家庭で、地域で。
にこにこ笑顔で一日をスタートさせましょう!
椎名社会保険労務士事務所は、地域の皆さまの明るい職場づくりを応援しています。
「笑顔あふれる職場にしたい」というご相談がありましたら、ぜひお気軽にご連絡ください。
問題社員への対応に悩んだら ― 社会保険労務士ができること 椎名社会保険労務士事務所
企業の成長には、社員一人ひとりの力が欠かせません。しかし、どの職場にも「問題社員」と呼ばれるような存在に悩まされるケースがあります。遅刻・欠勤の常態化、指示を守らない、他の社員とのトラブル、職場の士気低下……。対応を誤ると、企業全体に悪影響を及ぼすリスクもあります。
今回は、そんな「問題社員への対応」について、社会保険労務士の視点からお話しします。
1. 「問題社員」とは?ラベルを貼る前に考える
まず重要なのは、「問題社員」という言葉に頼りすぎないことです。単に成果が出ない人なのか、職場の秩序を乱しているのか、法律や規則に反しているのか……。問題の本質を見極めずにラベルを貼ってしまうと、適切な対応を見失いがちです。
たとえば、
就業規則を守らない
上司の指示に従わない
他の社員に悪影響を及ぼす行動をとる
といった「規律違反型」なのか、
遅刻や欠勤を繰り返す
パフォーマンスが極端に低い
といった「能力・勤務態度型」なのかで対応は異なります。
2. 感情で動かず、記録と手続きで対応する
問題社員への対応で一番やってはいけないのは、感情に任せた対応です。
「もう限界!」「辞めてもらうしかない」…その前に、以下の点を確認しましょう。
注意・指導を行った日時・内容の記録
「言った」「言わない」のトラブル防止には、日報・面談記録などのエビデンスが欠かせません。
就業規則に基づいた手順か
戒告・減給・出勤停止・解雇などの懲戒処分は、段階的かつ慎重な手続きを要します。
改善の機会を与えたか
1回の注意で変わらなければ、面談や指導計画の提示など、再発防止に向けた取組みが必要です。
3. 放置すると、組織全体が疲弊する
「どうせ改善しないから…」と放置するのは最悪の選択です。
真面目に働く社員が不公平感を覚え、離職につながるケースもあります。職場の雰囲気が悪化すれば、モチベーションや生産性の低下にもつながりかねません。
「一人の問題が、全員の問題になる前に手を打つ」ことが、企業にとってのリスクマネジメントです。
4. 社会保険労務士としてできる支援
椎名社会保険労務士事務所では、問題社員への対応に悩む企業様に対して、以下の支援を行っています。
就業規則の見直しと整備
問題行動への対応根拠が就業規則に明記されていないと、注意や処分に法的リスクが伴います。
指導・面談の進め方アドバイス
社員への伝え方や記録の取り方など、実務的な支援をいたします。
懲戒処分・退職勧奨の適法対応サポート
慎重に進める必要がある処分手続きも、法律面からバックアップいたします。
5. 「辞めさせる」ではなく、「職場を守る」視点で
企業が対応すべきなのは、「その人を辞めさせること」ではなく、「職場全体を守ること」です。
最初から敵対せず、改善のチャンスを与えつつ、それでも変化がなければ段階的に対応していく。この冷静かつ戦略的なアプローチが、経営者にも社員にも信頼される対応と言えるのではないでしょうか。
最後に
どんなに採用に気をつけていても、全ての社員が理想的に活躍するとは限りません。しかし、適切なルールと対応の姿勢があれば、問題社員に悩まされるリスクは最小限に抑えられます。
「問題社員のことで頭を抱えている…」
そんな時は、どうぞ椎名社会保険労務士事務所へご相談ください。企業の味方として、冷静かつ的確にサポートいたします。
今月も「笑顔」からはじまる ~職場の元気は、ひとりの笑顔から広がる~ 椎名社会保険労務士事務所
こんにちは。椎名社会保険労務士事務所です。
10月が始まりました。季節は秋へと移り変わり、朝晩は少し肌寒さも感じるようになってきましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今月のテーマは、「笑顔からはじまる」。
職場の空気、1日の流れ、チームの雰囲気…すべては“誰かの笑顔”からはじまります。
「おはようございます」の笑顔が空気を変える
朝、出社して最初に交わすのが「おはようございます」。
このとき、表情が曇っていたら…?声が小さかったら…?
周囲に「疲れているのかな」「機嫌が悪いのかな」と不安を与えてしまうかもしれません。
逆に、明るい笑顔と元気なあいさつで始まれば、受け取った側も自然と笑顔になります。
あいさつと笑顔には、職場全体の空気をあたため、前向きな気持ちをつくる力があります。
ひとりの笑顔が、チームを動かす
「自分ひとりが笑っても、何も変わらない」と思っていませんか?
実は、笑顔の連鎖は、たったひとりの「にっこり」から始まるのです。
たとえば、ある社員が忙しい中でも笑顔を忘れずに仕事をしていたとしましょう。
その姿を見た同僚は、「自分も頑張ろう」と励まされ、上司は「いい雰囲気だな」と感じる。
結果として、職場全体にポジティブなムードが広がります。
笑顔のある職場は、トラブルも減る
労務相談の現場で、「職場の雰囲気が悪い」「ちょっとしたことでトラブルが起きる」といった声を聞くことがあります。
こうした職場の多くに共通しているのが、「コミュニケーション不足」と「笑顔の欠如」です。
笑顔がある職場では、お互いに声をかけやすく、気遣いが自然に生まれます。
相手を思いやる文化が育つことで、問題が起きにくくなり、万が一トラブルがあっても大きくならずに解決できます。
社労士として伝えたいこと
私たち椎名社会保険労務士事務所は、就業規則の整備や労働時間管理などの労務支援はもちろん、
「明るく元気な職場づくり」をサポートする研修やコンサルティングにも力を入れています。
笑顔は福利厚生ではありません。経営資源のひとつです。
社員が気持ちよく働ける環境を整えることは、定着率の向上、生産性アップ、労使トラブルの予防にも直結します。
今月の呼びかけ:「笑顔のスタート」を意識しよう
10月の1日目、そして毎朝のはじまりに、「笑顔であいさつ」を意識してみましょう。
どんなに忙しい日でも、笑顔の1秒が、その日を変えるかもしれません。
私たちも、地域と企業の皆さまに笑顔をお届けできるよう、今月も元気に活動してまいります。
どうぞ今月も、笑顔とともに、実り多いひと月になりますように。