「最近、社員に元気がない」
「言われたことはやるけれど、自分から動いてくれない」
「もっと意欲を持って仕事に取り組んでほしい」
経営者や管理職の方から、このようなお話を伺うことがあります。
では、従業員の「やる気」は、どうすれば引き出すことができるのでしょうか。
やる気は命令では生まれない
「もっとやる気を出してほしい」
「もっと積極的に仕事をしてほしい」
そう言うだけで、従業員の行動が変わることはなかなかありません。
大切なのは、本人が「自分の仕事には意味がある」「自分は会社から必要とされている」と感じられる環境をつくることです。
仕事を任せるだけではなく、「なぜこの仕事が必要なのか」「お客様や会社にどう役立っているのか」を伝えることで、仕事への向き合い方が変わることがあります。
「できていること」を見つける
管理職になると、どうしても部下の「できていないこと」に目が向きます。
ミスを指摘する。
遅れている仕事を注意する。
改善すべき点を伝える。
もちろん指導は必要です。しかし、それだけでは従業員は「自分はいつも注意されている」と感じてしまいます。
そこで意識したいのが、
「褒める・認める・感謝する」
という関わり方です。
「昨日の対応、良かったよ」
「いつも早く準備してくれて助かっている」
「お客様への説明が丁寧だったね」
「ありがとう」
こうした短い一言でも、従業員にとっては大きな意味があります。
人は、自分の仕事を見てもらえていると感じると、「もう少し頑張ってみよう」という気持ちが生まれます。
小さな仕事でも「任せる」
やる気を引き出すためには、従業員に考える機会を与えることも重要です。
何でも上司が決めてしまう職場では、従業員は次第に「指示されたことだけやればいい」と考えるようになります。
反対に、
「あなたならどうする?」
「何か改善できることはないかな?」
「この仕事を任せてみたい」
と問いかけることで、当事者意識が生まれます。
最初から大きな仕事を任せる必要はありません。
小さな仕事を任せる→できたことを認める→次の仕事を任せる。
この積み重ねが、人を育てていきます。
話を聴くことも大切なマネジメント
従業員のやる気が低下しているときには、本人なりの理由があるかもしれません。
仕事量に悩んでいる。
人間関係で困っている。
仕事の進め方が分からない。
自分が評価されていないと感じている。
だからこそ、日頃から声をかけ、話を聴くことが大切です。
面談のときだけではなく、
「最近どう?」
「仕事で困っていることはない?」
「何か会社に提案したいことはある?」
と普段からコミュニケーションを取ることで、相談しやすい職場になります。
やる気を引き出すのは日々の関わり
従業員のやる気を高めるために、特別な制度だけが必要なわけではありません。
毎日の挨拶、声かけ、感謝、仕事を任せること、そして話を聴くこと。
こうした小さな積み重ねが職場の雰囲気を変えていきます。
私は研修でも、
「褒める・認める・感謝する」
ことの大切さをお伝えしています。
「できて当たり前」ではなく、「ありがとう」と伝える。
「まだ足りない」だけではなく、「ここまでできたね」と認める。
そして、社員の意見に耳を傾ける。
そんな職場では、従業員一人ひとりが自分の仕事に誇りを持ち、自ら考えて行動するようになっていくのではないでしょうか。
人を変えようとする前に、まず上司の関わり方を変えてみる。
そこから、従業員のやる気を引き出す職場づくりが始まります。
椎名社会保険労務士事務所では、管理職研修や社員研修、人事評価制度の整備、就業規則の見直しなどを通じて、従業員がいきいきと働ける職場づくりをサポートしています。
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