新入社員の4人に1人が「それなりの理由があれば、いつでも転職する」と考えている

日本生産性本部の「2017年度 新入社員 春の意識調査」の中から、新入社員の転職意識について見てみることにしましょう。

 「あなたは一つの会社に、最低でもどのくらい勤めるべきだと思いますか?」という設問に対する回答は次のようになっています。
1年 2.0%(前年比+1.1%)
2~3年 32.7%(前年比▲1.7%)
4~5年 21.3%(前年比▲5.0%)
6年以上 17.4%(前年比▲0.2%)
転職するそれなりの理由があれば、期間は関係ない 23.8%(前年比+6.3%)
いずれでもない・わからない 2.8%(前年比▲0.5%)

 昔から「最低3年は辛抱しろ」などと言われますが、前年比で見ると、「転職するそれなりの理由があれば、期間は関係ない」がもっとも伸びており、23.8%と2番目に多い回答となっています。そして2年以上の回答はすべてマイナスという結果。この回答はその時々の就職環境と大きな相関が見られますが、昨年の超売り手市場を背景に、こうした結果となったと想像されます。

 企業の採用担当者としてはせっかく採用できた新入社員ですが、今後はその定着に様々な工夫が求められそうです。