金融機関の年金獲得とは何か? 椎名社会保険労務士事務所

「年金獲得」とは、金融機関が自社の窓口や支店で、国民年金・厚生年金の受給開始を控えた方々を対象に、年金の裁定請求手続きのサポートを行い、自行への年金振込指定を促す活動を指します。

企業の定年退職者が年金を受け取る際、どの金融機関に振込口座を指定するかは大きなポイントとなり、金融機関にとっても大切な顧客接点です。

企業ができる3つの支援
企業として、この「年金獲得」活動に協力することで、社員の将来への安心感を高めることができます。具体的には、次のような支援が可能です。

1.退職前の年金相談会の実施
金融機関や社労士と連携し、退職を控えた社員を対象に年金説明会や個別相談会を社内で開催しましょう。
・年金受給の流れ
・必要書類の案内
・振込先金融機関の選び方
などを丁寧に説明することで、社員は安心して手続きを進められます。

2.金融機関との連携による制度案内
金融機関と協定を結び、企業から退職者に対して「年金手続きの案内パンフレット」や「相談窓口の情報」を提供することも有効です。
その際、社労士事務所が監修した分かりやすい資料を活用すると、信頼性も高まります。

3.退職手続きにおけるサポートの強化
退職時の書類送付とあわせて、年金裁定請求に関する説明資料を添付することで、社員自身の手続きのハードルを下げることができます。
また、社労士による「手続きチェックリスト」の活用もおすすめです。

金融機関・社員・企業の三方よし
このような年金支援活動を企業が積極的に行うことは、次のような効果をもたらします。

社員にとって: 将来への不安軽減と信頼感の向上

金融機関にとって: 新たな顧客獲得と長期的な取引促進

企業にとって: 福利厚生の一環としてのイメージアップ・退職者からの感謝

金融機関と社労士が連携しながら、企業がこうした取り組みを支援することは、まさに「三方よし」の好循環を生み出します。

椎名社会保険労務士事務所では…
当事務所では、金融機関様と連携し、企業向けの年金説明会の企画・実施サポートや、年金手続きに関する相談体制の構築をお手伝いしております。
お気軽にご相談ください。

健康経営で企業力を高める 〜社員の健康が未来をつくる〜 椎名社会保険労務士事務所

こんにちは、椎名社会保険労務士事務所です。
今回は企業経営の新たな視点として注目されている「健康経営」についてご紹介します。

健康経営とは?
健康経営とは、社員の健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践する取り組みです。経済産業省も推進しており、「健康経営優良法人」認定制度などを通じて、企業の社会的評価向上にもつながっています。

単なる福利厚生の一環ではなく、社員が健康であることが生産性向上や離職率低下、企業の成長にも直結するという考え方が広がっています。

健康経営を実践するメリット
生産性の向上
 体調不良による欠勤やパフォーマンス低下が減少し、業務効率が高まります。

採用力・定着率の強化
 「社員を大切にする企業」としての評価が上がり、優秀な人材が集まりやすくなります。

医療費の削減
 予防への投資により、将来的な医療費負担が軽減されます。

企業イメージの向上
 健康経営に取り組むことで、社会的責任を果たす企業としての信頼が高まります。

実践に向けた具体的な取り組み例
定期健康診断の徹底とフォローアップ

メンタルヘルス対策(産業医やEAPの導入)

健康づくりに向けたセミナーや研修の実施

オフィス内でのストレッチタイムやウォーキング推奨

健康に配慮した食事の提供(社食・弁当・自販機の改善)

禁煙支援や睡眠改善のための情報提供

社労士がサポートできること
椎名社会保険労務士事務所では、健康経営の導入にあたっての就業規則の整備、産業医連携のご相談まで幅広く支援しております。

また、メンタルヘルス研修や職場改善に関するアドバイスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。

年金相談は企業の安心と信頼につながる ― 社労士事務所としてのサポート 椎名社会保険労務士事務所

こんにちは。椎名社会保険労務士事務所です。

企業にとって、従業員の「年金」に関する不安や疑問に対応することは、職場の安心感や信頼関係の構築に大きく貢献します。年金制度は非常に複雑でありながら、従業員一人ひとりの将来設計に深く関わる重要な制度です。今回は、企業が年金相談に積極的に関わる意義と、私たち社労士がどのようにサポートできるかをご紹介します。

年金に関するよくある従業員の疑問とは?
企業内でよく寄せられる年金に関する相談は、以下のようなものです。

「定年後にもらえる年金額はどれくらい?」

「繰上げ・繰下げ受給ってどんなメリット・デメリットがあるの?」

「在職中に働きながら年金を受け取ると減額されるって本当?」

「配偶者の扶養に入っていると、将来の年金に影響はあるの?」

こうした質問に、企業の人事部や総務担当者が即答するのは困難なケースが多く、外部の専門家による対応が求められます。

年金相談を導入する企業のメリット
企業が社労士と連携して年金相談を実施することにより、以下のようなメリットがあります。

従業員の不安解消:将来への不安が軽減され、安心して仕事に集中できる環境づくりが可能になります。

退職準備をスムーズに:定年や再雇用を控えた従業員のライフプラン設計に役立ち、円満な退職や再雇用の支援につながります。

企業イメージの向上:福利厚生の一環として年金相談を取り入れることで、従業員からの信頼や企業の社会的信用も高まります。

椎名社会保険労務士事務所の年金相談サポート
当事務所では、以下のような形で企業の年金相談をサポートしています。

企業訪問による個別年金相談会の実施

定年退職予定者向けの年金セミナー開催

在職老齢年金・障害年金・遺族年金などの専門的な制度説明

オンライン相談・資料提供にも対応

年金制度は年々改正が続いており、最新情報を押さえたうえでの対応が不可欠です。私たちは、社労士としての専門知識を活かし、企業と従業員の橋渡し役となることを目指しています。

まとめ
従業員の「将来の安心」を支える年金相談は、企業にとっても重要な取り組みのひとつです。椎名社会保険労務士事務所では、年金に関するあらゆる相談に対応し、企業の信頼と職場の安定に貢献します。

年金相談を通じて、企業と従業員がともに未来を描ける関係を築いていきましょう。ご興味のある企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

地域企業の力に!商工会でセミナーを行っています 椎名社会保険労務士事務所

~実務に直結する知識をお届けします~

椎名社会保険労務士事務所では、地域企業の皆さまの健全な労務管理と経営支援を目的として、各地の商工会にて定期的にセミナーを開催しております。

労働法や社会保険制度は、法改正が頻繁に行われ、正しい情報の把握と対応が求められる分野です。私たちは、日頃から企業の現場で寄せられるご相談や課題をもとに、「今まさに必要とされているテーマ」を厳選し、実務に即したセミナーを実施しています。

【最近のセミナーテーマ例】
「近年の改正・労働基準法の実務対応」

「人手不足時代の働き方改革と助成金活用」

「トラブルにならないための就業規則見直しのポイント」

「社会保険適用拡大と企業の対応策」

セミナーでは、法律の解説にとどまらず、「何をどうすればいいか」という具体的な対応策や、書式の活用例、他社事例などもご紹介しています。初めての方にも分かりやすく、実践的な内容を心がけています。

【参加者の声】
「難しい法改正の内容がよく理解できた」
「就業規則の改定に踏み切るきっかけになった」
「すぐに社内で活かせる話だった」
など、毎回多くのご好評をいただいております。

地元企業の発展こそが地域の活性化につながると考え、これからも商工会と連携しながら、企業の皆さまの支援を続けてまいります。

ご関心のある企業様は、所属の商工会または当事務所まで、お気軽にお問い合わせください。

電通事件の教訓を活かす ― 企業が果たすべき責任とは 椎名社会保険労務士事務所

2015年に発覚した電通事件は、長時間労働の過酷さと企業責任の在り方を社会に深く問いかけました。一人の若手社員が命を絶ったこの痛ましい出来事は、働く環境の見直し、特に過労死防止対策の強化を求めるきっかけとなりました。

私たち椎名社会保険労務士事務所は、この事件を風化させることなく、企業が学びを活かす必要性を改めて訴えます。

■ 電通事件から得られた3つの教訓
1. 長時間労働の常態化は命を削る
長時間労働が美徳とされてきた風潮は、働く人の心身を確実に蝕みます。労働時間の適切な管理こそが、企業の根幹を守る第一歩です。

2. 上司の言動が部下に与える影響は想像以上
「自己責任」「まだ頑張れる」といった言葉が部下を追い詰めることもあります。指導ではなく“支援”の姿勢が必要です。

3. メンタルヘルス対策は経営課題
単なる“産業医面談”だけでは不十分です。定期的なストレスチェック、気軽に相談できる社内体制の構築が求められます。

■ 企業が実施すべき具体策
36協定の遵守と内容の見直し
実態に合わない上限時間の設定は逆効果です。社員と率直な話し合いを行い、実効性のある協定に見直しましょう。

労働時間の「見える化」
タイムカードや勤怠システムの活用により、勤務実態を正確に把握しましょう。

管理職向けの研修強化
パワハラ防止やメンタルヘルス対応など、人を育て、守る立場としての自覚を促す教育が必要です。

相談窓口の整備と周知
社内外問わず、相談できる体制を明示することで、早期発見・対応が可能になります。

■ 「働く喜び」を感じられる職場づくりへ
企業は利益の追求だけでなく、社員の人生を預かる存在でもあります。電通事件を教訓に、**「人を大切にする経営」**を実践することが、結果的に企業の持続的成長につながります。

私たち椎名社会保険労務士事務所は、労務管理の専門家として、企業の職場環境改善・制度整備を全力でサポートいたします。

どうぞお気軽にご相談ください。
働くすべての人が、安心して未来を描ける職場づくりのために。

【椎名社会保険労務士事務所】

年収の壁とは?企業が知っておくべき人材確保のポイント 椎名社会保険労務士事務所

~パート・アルバイト従業員の就労調整を防ぐには~

昨今、人材確保がますます難しくなる中、「年収の壁」という言葉が再び注目を集めています。これは、主にパートタイム・アルバイトで働く方々が、一定の年収を超えると社会保険料の負担や税金の支払いが増えるため、就業時間を意図的に抑える現象を指します。

年収の壁とは?
一般的に「壁」とされる主な年収ラインは以下のとおりです:

年収103万円の壁:配偶者控除の対象になるかどうかの基準

年収106万円の壁:社会保険の加入義務が発生するライン(一定の条件あり)

年収130万円の壁:被扶養者として健康保険に加入できるかどうかの基準

年収150万円の壁:配偶者特別控除の満額が受けられるライン

多くの方が、これらの壁を超えないように労働時間を調整してしまうため、企業側としては「働きたい人がいてもフルで働いてもらえない」という課題が生じます。

企業にとってのリスク
人手不足の深刻化

繁忙期に対応できない体制

能力の高い人材の活用機会の損失

特に中小企業では、ひとりひとりの労働力が貴重であるため、年収の壁による就業調整は大きな痛手となり得ます。

対応策とアドバイス
労働者への情報提供
 「年収の壁」について正確な知識を共有することで、誤解や不安を和らげます。例えば、社会保険に加入することで将来の年金受給額が増える等、メリットも多くあります。

社会保険適用拡大に向けた体制づくり
 106万円の壁を越える労働者がいる場合、企業としても社会保険適用拡大の準備が必要です。制度設計を柔軟に見直すことが求められます。

就業形態の多様化
 シフトの柔軟化や短時間正社員制度の導入など、個人の働き方に応じた雇用制度の整備が有効です。

助成金の活用
 社会保険加入促進を後押しする助成金制度もあります。ぜひ当事務所にご相談ください。

まとめ
「年収の壁」は労働者側の事情だけでなく、企業の労務戦略にも大きな影響を与えます。正しい知識と柔軟な対応をもって、人材を最大限に活かす体制づくりが重要です。椎名社会保険労務士事務所では、年収の壁に対応した就業規則の見直し等のご相談も承っております。お気軽にご相談ください。

従業員とのトラブルを未然に防ぐために――職場の信頼とルール作りがカギ 椎名社会保険労務士事務所

こんにちは、椎名社会保険労務士事務所です。

企業経営において、従業員とのトラブルは避けて通れないテーマの一つです。未払い残業代、パワハラ・セクハラ、退職時のトラブル、解雇に関する問題など、その種類は多岐にわたります。これらの問題は、発生してからでは企業の信頼や生産性に大きな影響を与えるため、日頃からの「予防」と「体制整備」が重要です。

1. 就業規則・労使協定の整備と周知
従業員とのトラブルを防ぐ第一歩は、明確なルール作りです。就業規則や36協定などをきちんと整備し、全従業員に周知することで、「知らなかった」「聞いていない」といった誤解を防ぐことができます。変更があった場合も、速やかに説明の場を設けることが大切です。

2. 雇用契約書の明文化と署名保管
入社時には、業務内容、賃金、就業時間、休日などの基本的な労働条件を書面で提示し、双方が納得の上で署名することがトラブル予防につながります。曖昧な合意は後々、紛争の火種になりかねません。

3. コミュニケーションの強化
日頃の声かけや面談を通じて、従業員との信頼関係を築いておくことも重要です。小さな不満や違和感の段階で話を聞き、誠実に対応することで、大きな問題に発展するのを防ぐことができます。

4. パワハラ・セクハラ対策の徹底
職場のハラスメントは、企業にとって大きなリスクです。相談窓口の設置や、定期的なハラスメント防止研修の実施により、社内での意識向上を図る必要があります。

5. 問題が発生した際の早期対応と記録管理
万が一トラブルが発生した際は、感情的な対応を避け、事実関係を客観的に把握することが重要です。ヒアリング内容や対応履歴は必ず記録として残しておき、社労士や弁護士などの専門家にも早期に相談しましょう。

従業員との信頼関係は、企業の力になります。

トラブルを「起こさせない」体制を整えることは、安心して働ける職場づくりの基盤です。椎名社会保険労務士事務所では、就業規則の見直しや労務相談、ハラスメント研修など、企業のトラブル対策を多方面からサポートしております。お困りのことがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。

【企業向け】従業員研修会は“定期的に”実施していますか? 椎名社会保険労務士事務所

~継続は信頼と成果を生む~

企業の成長において、従業員一人ひとりのスキルと意識の向上は欠かせません。そのために重要なのが「従業員研修会」です。しかし、単発の研修で終わってしまっていませんか?
今回は、椎名社会保険労務士事務所より、定期的な従業員研修会の必要性についてお伝えします。

■ なぜ“定期的”に研修を行う必要があるのか?
企業を取り巻く環境は日々変化しています。法改正、労務管理、ハラスメント対策、DX(デジタルトランスフォーメーション)など、従業員が知っておくべき内容は年々増加しています。

以下の理由からも、定期的な研修が重要となります:

知識のアップデートができる

意識の継続的な向上につながる

法令違反のリスクを未然に防げる

社内コミュニケーションの活性化にもつながる

■ 研修内容の一例
定期的に実施したい研修内容として、以下のようなものが挙げられます:

労働基準法などの法令知識

ハラスメント防止(パワハラ・セクハラ等)

報連相(報告・連絡・相談)の習慣化

接遇マナーや言葉遣いの見直し

メンタルヘルスや健康管理の基本

社内ルール・就業規則の再確認

これらを年に1回、あるいは半年に1回のペースで行うことで、従業員の理解が深まり、組織としての一体感も生まれます。

■ 実施のポイント
短時間でも定期開催が効果的
 忙しい時期でも30分〜1時間の短時間研修で継続することが大切です。

双方向のコミュニケーションを重視
 座学だけでなく、ディスカッションやロールプレイを取り入れると効果的です。

経営者・管理職の参加が鍵
 トップが学びの姿勢を見せることで、従業員の意識も変わります。

■ まとめ
従業員研修は一度きりで終わらせず、“定期的”に行うことで真の効果を発揮します。
企業としての姿勢を示す場でもあり、法令遵守、風通しの良い職場づくり、社員の成長すべてに寄与します。

椎名社会保険労務士事務所では、企業のニーズに合わせた研修内容のご提案も行っております。お気軽にご相談ください。

従業員とともに学び続ける企業は、信頼され、選ばれる企業へと成長します。
研修を“特別なイベント”ではなく、“企業文化の一部”にしていきましょう。

商工会で相談員を行っています ~地域企業の皆さまの力になります~ 椎名社会保険労務士事務所

こんにちは。椎名社会保険労務士事務所です。

私たちは、地域の企業の皆さまの健全な発展をサポートするため、地元商工会で相談員としての活動も行っています。人事・労務に関するお悩みはもちろん、就業規則の見直しや助成金の活用、労働時間管理、雇用トラブルへの対応まで、幅広くご相談をお受けしています。

商工会相談員としての役割とは?
商工会における相談員活動は、主に地元の中小企業・個人事業主の皆さまを対象に、日々の労務管理に関する疑問や不安を解消するお手伝いをするものです。具体的には、

労働基準法や社会保険制度の解説

雇用契約書の作成アドバイス

助成金のご紹介と申請支援

トラブル未然防止のための就業規則整備

働き方改革への対応アドバイス

など、実務に直結する情報と提案をお届けしています。

よくあるご相談例
商工会でよくいただくご相談には、以下のようなものがあります。

「パート社員にも社会保険は必要ですか?」

「従業員から突然退職を申し出られたが、どう対応すれば?」

「36協定の提出期限を過ぎてしまった」

「助成金を使って人材育成をしたい」

「残業時間が多く、改善方法を知りたい」

このような悩みをお持ちの企業様に、個別に丁寧なアドバイスを差し上げています。

地域密着で信頼されるサポートを
商工会の相談事業は、地域に根ざした支援活動です。私たち椎名社会保険労務士事務所は、「身近な相談相手」として企業の皆さまに寄り添うことを大切にしています。

「誰に相談してよいかわからない」「ちょっと聞いてみたい」ということがあれば、ぜひお気軽に商工会にご相談ください。もちろん、弊所への直接のお問い合わせも歓迎です。

地域と企業をつなぐ労務の専門家として、これからも皆さまのお力になります。

労務に関するお困りごとは、椎名社会保険労務士事務所までお気軽にご相談ください。

悔やむな、悩むな、心配するな――前向きな職場づくりのために 椎名社会保険労務士事務所

日々の業務の中で、思い通りにいかなかったことを「悔やむ」、判断に迷い「悩む」、そして将来への「心配」を抱く――これは誰しもが経験することです。しかし、企業において重要なのは、その気持ちを長く引きずらず、前向きに立ち上がれる職場環境を整えることです。

■ 悔やむな ― 失敗を成長の糧に
「もっとこうしておけばよかった…」という後悔は、学びの第一歩でもあります。しかし、いつまでも悔やんでいては前進できません。企業としては、失敗に対して責任を追及するのではなく、そこから何を学び、どう改善するかに目を向ける風土づくりが求められます。

例えば、定期的な振り返りの時間を設け、失敗を共有して次に活かす「リフレクション会議」などを実施するのも有効です。

■ 悩むな ― 一人で抱え込まない環境を
悩みは、人間関係や業務の進め方、キャリアの将来など多岐にわたります。社員が悩みを一人で抱え込み、業務に支障をきたす前に、相談しやすい社内体制が必要です。

人事担当者や上司だけでなく、外部の相談窓口を設置する企業も増えています。第三者が入ることで、安心して悩みを打ち明けられるケースも多くあります。

■ 心配するな ― 不安を和らげる情報共有
先行きの見えない時代、将来への不安を完全に無くすことはできません。しかし、企業としては「今、何がどうなっているのか」を透明性をもって社員に伝えることで、不安を和らげることができます。

経営方針の共有、事業計画の説明、労働環境や福利厚生の整備など、社員が将来に希望を持てる情報発信を意識しましょう。

心が軽くなる職場をつくる
「悔やむな、悩むな、心配するな」とは、気持ちを抑え込めということではありません。社員一人ひとりが前向きに働けるよう、企業がその“支え”となることが大切なのです。

椎名社会保険労務士事務所では、メンタルヘルス対策や職場環境の改善、ハラスメント防止など、企業と社員の“心の安全”を守るためのサポートを行っております。お気軽にご相談ください。