企業で労働災害が発生すると、事故の内容や状況によっては、労働基準監督署による調査が行われることがあります。
当事務所では、労働基準監督署による労災事故調査への立会いや、企業側の対応についての相談・支援を行っています。
労働災害は、どれだけ安全対策を講じていても、思いがけない場面で発生することがあります。
大切なのは、事故が発生した後に会社としてどのように対応するかということです。
■ 労働基準監督署による労災事故調査とは
労働基準監督署では、労働災害が発生した場合、必要に応じて事故の発生原因や安全衛生管理体制などについて調査を行います。
調査では、例えば次のような事項が確認されます。
事故はいつ、どこで、どのように発生したのか
事故発生当日の作業内容や作業手順
作業現場の安全対策は十分だったのか
従業員への安全教育は実施されていたのか
作業指示や管理監督体制に問題はなかったのか
同様の事故を防止するための対策は講じられているのか
事故の状況によっては、現場確認や関係者への聞き取り、関係書類の確認などが行われます。
■ 調査への立会いで大切にしていること
労働基準監督署の調査と聞くと、経営者や担当者の方は不安を感じることもあると思います。
「どのようなことを聞かれるのだろうか」
「会社の安全管理に問題があったのだろうか」
「今後、どのような対応が必要になるのだろうか」
こうした不安を抱えることは決して珍しくありません。
当事務所では、調査に向けた事実関係や関係書類の整理、当日の立会い、調査後の改善対応などを支援しています。
その際に大切にしていることは、事実を正確に伝えること、分からないことは確認すること、そして改善すべき点には誠実に対応することです。
調査を乗り切ることだけを目的にするのではなく、会社の安全管理体制を見直す機会として捉えることが重要だと考えています。
■ 労災事故は発生後の対応が重要
労働災害が発生した際には、まず負傷した従業員の救護と安全確保を最優先にしなければなりません。
そのうえで、事故発生時の状況を確認し、必要な報告や手続きを適切に進めていきます。
特に重要なのが、事故発生までの経緯を時系列で整理することです。
例えば、出勤から朝礼、作業開始、作業指示、事故発生までの流れを確認することで、事故の背景にあった問題点が見えてくることがあります。
また、事故の原因を従業員個人の不注意だけで片付けてしまうのではなく、作業方法や設備、教育、管理体制など、組織として改善できることがないかを検討する必要があります。
■ 同じ事故を二度と繰り返さないために
労働災害が発生したとき、最も大切なのは再発防止です。
「気をつけて作業する」
「今後は十分注意する」
これだけでは、具体的な再発防止対策として十分とはいえません。
危険箇所の改善、作業手順の見直し、安全教育の実施、管理責任者による確認など、実行できる対策を一つずつ積み重ねることが必要です。
そして、対策を決めるだけでなく、実際に現場で実行されているかを確認することも重要です。
小さな気づき、小さな改善の積み重ねが、大きな事故を防ぐことにつながります。
■ 安全で安心して働ける職場づくりを
労働災害は、負傷した従業員だけでなく、そのご家族や一緒に働く仲間、そして会社全体にも大きな影響を与えます。
だからこそ、事故が起きてから対応するだけでなく、日頃から安全について声を掛け合える職場づくりが大切です。
「危ないと思ったら声を掛ける」
「気づいたことは遠慮せずに伝える」
「改善できることから始める」
こうした日々の行動が、安全な職場をつくっていくのだと思います。
当事務所では、労働基準監督署による調査への立会い対応をはじめ、労災事故発生後の労務管理、再発防止対策、安全衛生管理体制の見直しなどについて、企業の皆さまを支援しています。
労働災害を繰り返さないこと。そして、従業員が安心して働ける職場をつくること。
これからも企業と従業員の双方に寄り添いながら、現場に即した支援を続けてまいります。
本日も「挨拶」「笑顔」「感謝」を大切に、元気に頑張りましょう!
椎名社会保険労務士事務所