第58回社会保険労務士試験を受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。
長い期間、仕事や家庭と両立しながら勉強を続けてこられた方も多いのではないでしょうか。
社会保険労務士試験は、労働基準法、労災保険法、雇用保険法、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法など、非常に幅広い知識が求められる試験です。
覚えることも多く、法改正への対応も必要です。
試験当日を迎えるまでには、「今日は勉強する気になれない」「なかなか点数が伸びない」「本当に合格できるだろうか」と不安になった日もあったと思います。
それでも試験会場までたどり着き、最後まで問題と向き合ったこと自体が、大きな経験だと思います。
試験が終わった今だからこそ
試験が終わると、どうしても「あの問題を間違えてしまった」「もっと勉強しておけばよかった」と考えてしまうものです。
自己採点の結果が気になる方もいるでしょう。
しかし、まずはここまで努力してきた自分自身を認めていただきたいと思います。
資格試験への挑戦は、結果だけで評価されるものではありません。
毎日の生活の中から勉強時間をつくり、分厚いテキストを読み、問題を繰り返し解き、理解できないところを一つずつ乗り越えてきた。その積み重ねは、決して無駄にはなりません。
「ここまでよく頑張った」
まずは、そう自分自身に声を掛けていただきたいと思います。
社会保険労務士は「人」と「会社」を支える仕事
私は社会保険労務士として日々仕事をしていますが、社会保険労務士の仕事は法律や制度を説明するだけではありません。
企業からは、採用、労働時間、賃金、就業規則、人事評価、休職・復職、退職、ハラスメント、高齢者雇用など、さまざまな相談があります。
一方、年金相談では、一人ひとりの人生に関わる大切な相談を受けることになります。
法律や制度を理解したうえで、「この会社にとって何が一番よいのか」「この方にとってどのような方法がよいのか」を一緒に考えることが、社会保険労務士の大切な役割だと感じています。
AIやデジタル化が進んでも、人の気持ちを聞き、相手の立場に立って考え、会社と働く人の間をつなぐ仕事の重要性は、これからも変わらないのではないでしょうか。
合格はゴールではなく、新しいスタート
社会保険労務士試験に合格すると、そこから新しい世界が広がります。
企業の労務管理を支援する道、年金相談に携わる道、人事制度や就業規則の専門家になる道、研修講師として人材育成に携わる道など、活躍する分野はさまざまです。
そして実務に携わると、試験勉強で学んだ知識が「この条文はこういう場面で使うのか」とつながる瞬間があります。
もちろん、資格を取得してからも勉強は続きます。
法律は改正され、働き方も変わり、企業が抱える課題も変化します。
だからこそ、社会保険労務士という仕事には学び続ける面白さがあります。
「褒める・認める・感謝する」
私が研修などで大切にしている言葉があります。
「褒める・認める・感謝する」
これは職場だけでなく、自分自身に対しても大切なことだと思っています。
今回受験された皆さまには、今日くらいは自分の努力をしっかり認めていただきたいと思います。
勉強を続けた自分を褒める。
支えてくれた家族や職場の方に感謝する。
そして、挑戦した自分自身を認める。
合格発表まで落ち着かない日が続くかもしれませんが、まずは試験を終えたことに一区切りをつけ、少しゆっくりしてください。
挑戦した経験は必ず力になります
社会保険労務士試験は、簡単な試験ではありません。
だからこそ、挑戦した経験そのものに大きな価値があります。
今回、思うようにできた方も、悔しさが残っている方も、それぞれだと思います。
大切なのは、この経験を次にどうつなげていくかです。
社会保険労務士を目指して勉強した時間は、これから仕事をしていくうえでも、きっと皆さまの力になります。
そして、将来どこかで同じ社会保険労務士として仕事をご一緒する方がいるかもしれません。
その日を楽しみにしています。
第58回社会保険労務士試験を受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。
皆さまの努力が良い結果につながることを心より願っています。
椎名社会保険労務士事務所